RFSoC
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Xilinx社製RFSoCチップを搭載、MIMO信号処理プラットフォーム RFD-Gear x625G
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RFSoCとは
- MIMO処理、ビームフォーミングなどには、高速多入力のAD,DA変換器を搭載した大容量のFPGAボードが必要です。従来、高速AD,DA変換器をFPGAと別に実装していた基板が、AD,DA変換器とCPUを内蔵したXilinx社RFSoCチップの登場により、格段に小型化が可能になりました。RFD-Gear x625Gは、 Xilinx社RFSoCを搭載、VPX基板一枚で8chのAD変換器、DA変換器を搭載、コスモリサーチが開発した基板です。
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RFSoCに期待される分野
- RFSoC搭載の、RFD-Gear x625Gは、MIMO処理、ビームフォーミングなど5G、Beyond 5Gを始めとする、通信、放送やレーダーなどの分野での応用が期待されます。
また、VPX-I/Fにより拡張性を持たせ、より大規模なデジタル信号処理が必要な場合は、各種拡張ボードを追加することが可能です。
本製品は、FPGAの信号処理処理および、ソフトウエアをコスモリサーチで開発、カスタマイズして出荷する形態でのみ受注しております。ハードウエアのカスタマイズ展開もご相談ください。
主要諸元
ボード規格 | VITA46.0/VPX準拠 |
ボード寸法 | 233.35×160mm(H:8HP) |
RFSoC | Xilinx、Zynq UltraScale+ XCZU47DR 1個 |
ADC | 8ch、14bit、1~5Gsps |
DAC | 8ch、14bit、0.5~8.9Gsps |
VPX-I/F | 200Gbps以上@16レーン |
DDR4メモリ | RFSoC-PS/PL 各4GB |
電源 | DC+12V、60~100W(typ.) |
RFD-Gear x625G系統図
4CH MIMO伝送実験の様子
写真左側 送信機
- 4送信 帯域幅100Mhz ,送信周波数(IF)4波 1.2GHz,1.4GHz,1.6GHz1.8GHz
- 変調 32QAM(OFDMまたはシングルキャリア)
- 伝送レート 500Mbps(1chあたり)✕4(PHY部ペイロード)
写真右側 受信機
- 4受信 帯域幅100Mhz ,受信周波数(IF)4波 1.2GHz,1.4GHz,1.6GHz1.8GHz
- 変調 32QAM(OFDMまたはシングルキャリア)
- 伝送レート 500Mbps(1chあたり)✕4(PHY部ペイロード)
当社のミリ波開発プラットホームに接続することにより、ミリ波帯の通信を容易に実現できます。
RFSoCの応用、アプリケーション
期待する応用例、アプリケーション
MIMO変復調装置、ビームフォーミング
5G、L5G、Beyond 5Gなどの基地局、端末装置
レーダー信号処理装置
量子コンピュータ マイクロ波制御など
拡張性(バックプレーン)
6Uサイズ、4スロットバックプレーンを標準品として準備しています。
バックプレーンを2台搭載することで最大8スロットシステムまで拡張可能です。
主要諸元
ボード規格 | VITA46.0/VPX準拠 |
ボード寸法 | 262.05×160.84 mm 、6Uサイズ |
スロット数 | 4スロット(2スロット間隔) |
差動配線数 | 128ペア/各スロット間 |
電源 | DC+12V、DC+5V |
拡張性(拡張FPGAボード)
拡張FPGAボードは、デジタル信号処理に特化したボードです。
単体でも活用できますが、RFD-Gear x625Gボードと組み合わせることで、RF・アナログフロントエンド処理をRFD-Gear x625Gボードで行い、より複雑な信号処理を拡張FPGAボードで行わせることで柔軟に回路増設が可能となります。
拡張FPGAボードは複数台増設することが可能です。
開発中
主要諸元
ボード規格 | VITA46.0/VPX準拠 |
ボード寸法 | 233.35×160mm(H:8HP) |
FPGA | Xilinx、Kintex UltraScale+ XCKU15P 4個搭載 |
VPX-I/F | 400Gbps以上@32レーン |
DDR4メモリ | FPGA2,3 各8GB |
Ethernet | 1000BASE-T 1ポート搭載 |
拡張I/F | 8レーン×2ポート(FPGA3,4) ※拡張オプション |
電源 | DC+12V、200W以下 |
拡張FPGAボード系統図
拡張性(カスタムボード)
アプリケーションにより、各種I/O、機能は欠かせません。
カスタマイズも柔軟に対応しますので、お問い合わせください。